寝苦しさ解消の手っ取り早い方法があります。扇風機です。
夏の寝苦しさは耐えがたい苦痛です。特に昼間外にいる時間が長い方は、体が熱をため込んでいて、すんなりとは寝られません。逆に、昼間冷房の効いたオフィスワークの多い方も、体の芯が冷えてうまく寝付けないことが多いようです。
寝るというメカニズムは、昼間に上がった体の奥の体温が、夜になると0.5~1度前後下がることで、その差によって内臓なども活動を弱め、体が休息を欲することから成り立っています。ですから、昼間に熱をためすぎるのも冷やしすぎるのも、眠るのに適した体温を得られず、眠れないという結果になるのです。
蒸し暑い夜は、眠るときにクーラーをつけっ放しにされる方も多いようですが、これは体を冷やしすぎ、体調を壊す結果になりかねません。
昔のようにうちわであおぐことだけでも体感温度はおよそ2度下がるそうです。なので、「お母さんのうちわ」並みの超微風設定で扇風機の風を当てることでも、体感温度を下げることが出来ます。暑いからと言って強い風は禁物です。急激に体温を奪われ体が冷えてしまい、逆効果となってしまうからです。
寝付くまでのおよそ1時間のタイマーで超微風、これがベストです。足の甲からすね辺りにこの風を当てるだけで、入眠時に体の深部体温が下がり寝付きが良くなります。レム睡眠状態が安定して現れ、早く寝付け、深い眠りも得られます。最近では、夏の寝苦しさを解消するための、小さな扇風機付の寝具なども売られています。