「必ず夜10時に寝て朝6時に起きる」などと決めている方がいます。
規則正しい生活習慣は、それはそれで良いことなのですが、
「決めているから必ず布団に入るのだけれど、なかなか寝付けなくて」
「いつもと同じように寝ているのに、最近眠りが浅くて熟睡できていない」
という悩みを抱えている方も意外に多いのです。
眠くないのに布団に入ると、眠れないことで頭がいっぱいになってしまい、「また眠れないかも」「ぐっすり眠れない」などの不安がつのって、ますます眠れなくなりがちです。
これが続くと「布団の中=眠れない場所」という強迫観念が生まれるようになり、酷い場合は不眠症になってしまいます。
このような場合は、朝起きる時間だけを決めて、眠くなるまで布団に入らないようにすると、意外と簡単に熟睡できるようになります。就寝時刻はあくまで目安にして、その日の眠気に応じてメリハリをつけるようにしましょう。
「6時間以上寝ているはずなのに眠りが浅い」と思ったときは、積極的に遅寝をし、そしていつもより早起きを心掛けてみてください。あくまで、いつもより30分~1時間程度の「遅寝早起き」です。起きている時間が長かった分、あなたにとっての睡眠の必要性(睡眠圧)が高まって、熟睡できるようになります。
布団に中に入っている時間を減らし、「布団の中=眠っている時間」に近づけることを「睡眠時間制限法」と言うそうですが、こうなることで睡眠時間が多少短くても熟睡感を得られるようになるのです。