上質な眠りにとって、とても重要なアイテムは枕です。
自分に合わない枕を使い続けると、不眠はもちろん、肩こりや頭痛、起床時のめまい、酷ければ吐き気などの症状を引き起こします
理由は頸椎との関係です。枕が合わないことで頸椎が圧迫され、交感神経を刺激し血流が悪くなるなどして引き起こされるのです。
首は細い部分に重要な神経が集中していますし、成人で平均5キロはあるといわれる頭をいつも支えているわけですから、普段酷使している頸椎部分をリラックスさせてあげるためにも、自分に合った枕がいかに重要かわかりますね。
自分に合った枕は個人差がありますが、基本的に仰向けに寝た状態で後頭部が安定すること。枕の中央にくぼみがあるか、または調整できる素材の枕ならベストです。
また、頸椎に無駄な力が加わらない高さ、形、素材選びも大切です。
枕に頭を置いたときに横から見て、普段立っている時の頭と頸椎の位置であれば良い枕と言えます。
素材はそばがらやパイプなど硬いものから、わたや羽毛など柔らかいものまでありますが、柔らかい枕は沈み方が大きくなる場合もあるので、
実際に枕を試して「あ、これいいな」と思ったものより、少し低めで、かつ硬めのものが良いようです。
大きさも重要で、寝ている間に枕から頭が外れてしまうようでは良い枕とは言えません。
人は一晩に平均で20回は寝返りを打ちますから、せめて幅50センチ、奥行き35センくらいの大きさはほしいところです。
不眠や寝つきの悪さ、睡眠障害の原因が枕だったという例は多いものです。枕だけは根気よく探すだけの価値があります。「自分に合った枕」は個人差があるので、専門店等に出向いて、自分の後頭部と首のカーブの角度を計測してもらい、最高な枕と出会って下さい。