目覚まし時計よりも有効な天然の目覚まし時計が「朝日」です。人間のからだは、朝日を浴びると細胞が目を覚まして、活動のための交感神経が働き始め、体温も上がります。庭やベランダがある方は、戸外に出て朝日浴をするのがおすすめです。外まで出たくないという方は、朝の時間を出来るだけ窓辺に近い場所で過ごしてみて下さい。
効果的な朝日浴は、起きてから2時間以内に一定量(15~30分程度)の朝日を浴びること。ウォーキングや犬の散歩に出てもいいですし、窓辺で朝食を摂ってもいいですね。体に直射日光を浴びなくても目から光が入ればいいので、日傘をさしていてもいいですし、通勤電車の窓から風景を眺めるのもアリです。
朝日浴をすると、体が神経伝達物質のセロトニンを出します。セロトニンは心身を活動的にするので、日中活発に活動でき、活発な一日を過ごしたことで、心地よい疲れが良い睡眠につながるという好循環を作り出してくれるのです。またセロトニンは、入眠ホルモンであるメラトニンの材料となります。メラトニンは加齢とともに少なくなりますが、材料であるセロトニンが多ければメラトニンも自然と多くなります。セロトニンの生成には、日光を浴びる以外に、必須アミノ酸のトリプトファンが必要です。朝食にパンやご飯、肉や乳製品等を積極的に摂りましょう。
良いことばかりの朝日浴ですが、太陽が早く昇ってしまう夏場は、室内が明るくなるのが早すぎるので、カーテンを引いて明るくなる時間を調整し、睡眠時間を確保するようにしてくださいね。